デジタル化の次は“プロセスの共有化”

──共創型サプライチェーンの未来

単なるデジタル化は「情報を電子化すること」に留まります。
一方、“プロセスの共有化”とは、データだけでなく業務手順・判断基準・責任の流れを共通言語化し、組織や企業の枠を超えて連動させる取り組みです。
これにより、属人的な判断や部署間の断絶が減り、サプライチェーン全体の反応速度と品質が飛躍的に向上します。
装舎はこの「プロセス共有」をAI×業務設計の技術で支援し、“現場が一体で動く組織”を再構築する伴走者として機能します。

1. はじめに:なぜ「デジタル化」だけでは変わらないのか

多くの企業・自治体がDX(デジタルトランスフォーメーション)を進めていますが、
その多くは「紙をデジタルに置き換える」段階に留まり、業務の本質的な変化までは至っていません。
各部署が個別にツールを導入しても、データの整合性・意思決定のスピード・現場間の共有が追いつかず、
結果として「効率化のはずが複雑化した」という声も少なくありません。

2. 現場で起きている課題──情報はあるのに、動かない組織

現場担当者はデータを持ち、管理者はレポートを見ています。
しかし、それらのデータを「行動」や「判断」に変える仕組みが整っていない。
たとえば、製造現場の不具合情報がリアルタイムで可視化されても、
サプライヤーや営業部門に届くのが遅れれば、結果的に顧客満足にはつながりません。
今、企業に必要なのは「情報の共有」ではなく、プロセス全体の共有です。

3. “プロセスの共有化”がもたらす転換点とは

“プロセスの共有化”とは、単にツールをつなぐのではなく、
業務の流れ(プロセス)そのものを標準化・連携させることを意味します。
具体的には:

  • 部門ごとの承認・報告・判断をモデル化

  • AIによる意思決定支援を組み込み、再現性を確保

  • 各ステークホルダーが同じ判断基準にアクセスできる仕組みを設計

これにより、属人化が減り、判断が速くなり、組織が「1つのシステム」として動くようになります。

4. 共創型サプライチェーンの実際──業務の連動が競争力を生む

グローバル企業や国内大手メーカーでは、
「サプライチェーンの共創化」が進んでいます。
製造、流通、販売の各プレイヤーがリアルタイムでデータを共有し、
同じプロセスモデルに基づいて判断・対応できる体制
を整えつつあります。
これにより、

  • 部品供給の変動に対する即応力の向上

  • 品質問題の早期発見

  • 顧客対応の一貫性確保

が可能になります。
この流れは製造業に限らず、自治体やサービス業、教育分野にも広がりつつあるのが現状です。

5. AI×業務プロセス設計が支える「つながる組織運営」

装舎のアプローチは、単なるシステム導入ではありません。
現場の業務を可視化し、AIによる支援を「判断」ではなく「運用の再現性」を高めるために活用します。
Power Platform(Power Apps、Dataverse)やAzure AI Searchを使い、
既存システムを無理に置き換えず、現行フローを強化・接続する設計を行います。
この設計思想により、

  • 現場の知識(ナレッジ)が自動的に組織全体で共有

  • 新人でもベテランと同等の判断を再現

  • 組織の文化や強みを失わずに変革を推進

することができます。

6. これからの組織に求められる設計思想

これからの組織は、単に「効率的」ではなく、協働的で柔軟である必要があります。
外部パートナーや異業種連携を前提に、
データとプロセスを安全に共有できる設計を持つことが、成長の条件になります。
そのためには、経営層・現場・システム担当が同じ視点で業務設計を見直し、
「つながるための仕組み」を一緒に作る必要があります。

7. 共創は、技術ではなく設計から始まる

AIもシステムも、それ自体が解決策ではありません。
真の競争力を生むのは、**現場が共に動ける「設計の共有」**です。
装舎はそのための設計と実装を両輪で支援し、
企業や自治体が自ら「共創型のサプライチェーン」を構築できるよう伴走します。

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