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「データを貯める」ではなく「データで動く」

──日常業務の中のAI活用術

多くの企業が「データを集める」「AIを導入する」段階で止まってしまうのは、データが業務プロセスに接続されていないからです。
装舎が目指すのは、AIを単なるツールとして導入するのではなく、現場の意思決定や判断がデータに基づいて自然に行われる“流れ”を設計することです。
この「データで動く組織」は、ヒト・業務・システムが同じリズムで動き出し、個々の判断や報告が組織全体の知として蓄積されていきます。
結果として、業務の再現性・品質・スピード・信頼性が飛躍的に向上します。

1. はじめに:データは“資産”ではなく“動力”である

日本企業では長年、「データの蓄積」がDXのゴールのように語られてきました。
しかし実際には、データをどれだけ貯めても、現場の判断・行動に結びついていなければ意味をなしません。
装舎が重視するのは、「データが人や組織を動かす状態」を設計すること。
つまり、データを“資産”として貯めるのではなく、“動力”として活用するステージへ進むことです。

2. よくある誤解:AI導入=自動化ではない

AI導入というと、「人の手を省く」「チャットボットで対応する」といった自動化のイメージが先行しがちです。
しかし現実には、AIを単体で導入しても、

  • 現場の業務フローが明確化されていない

  • データの流れが部署ごとに分断されている

  • 判断の基準が人によって異なる
    といった課題の前では、AIは十分に機能しません。

装舎では、AIを導入する前に業務プロセスそのものを再設計し、AIが正しく機能する環境を整えるところから始めます。

3. 現場のデータが「意思決定の質」を変える

たとえば、カスタマーサポート部門。
問い合わせの対応記録がAIで整理・構造化され、他部署と連携されることで、
「どんな顧客がどの製品でどのような課題を抱えているか」が即座に可視化されます。

この情報は、製品開発や販売計画に即反映できるため、
“感覚”ではなく“事実”で意思決定を行う文化が根付きます。

同様に、経理・総務などのバックオフィスでも、
承認・報告データをAIが自動で整理・照合することで、人的ミスを防ぎつつ判断スピードを上げることができます。

4. 装舎が考える“データで動く”組織設計の仕組み

装舎では、Microsoft Power Platform(Power Apps・Power Automate・Dataverse)やAzure AI Searchなどの標準技術を組み合わせ、
既存システムとの接続を保ちながら、現場が使いやすい形でAIを実装します。

これにより、

  • 業務の標準化と柔軟性の両立

  • データに基づく自律的な判断

  • 現場の知見をシステムに蓄積するループ
    が可能になります。

AIが判断の代替をするのではなく、人がデータの流れの中で最適な判断を下せるように設計するのが、装舎の提供価値です。

5. 属人的対応からの脱却と再現性の確立

ある企業では、顧客対応や社内承認が担当者の経験に依存しており、引き継ぎのたびに品質が不安定でした。
装舎がAI×業務プロセス設計を導入した結果、

  • 業務手順と判断基準をプロセスモデルとして可視化

  • AIが過去の判断・記録を文脈理解して提示

  • 新任担当者でも同水準の対応が可能に
    なりました。

これにより、教育コストの削減・対応スピード向上・顧客満足度改善が同時に実現。
AIが「効率化」ではなく「品質維持の基盤」として機能しています。

6. AIは「動かす仕組み」を整えるためのパートナーである

AI活用の本質は、“人を置き換える”ことではありません。
人とデータ、そしてプロセスを有機的に結びつけ、動かす仕組みを設計すること

装舎はその設計と実装を、現場目線で伴走します。
データで動く組織とは、
「属人性を超え、変化に強く、再現性と信頼性を持つ組織」です。

それは、AIではなく人の判断がより価値を持つ組織への進化でもあります。

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