日本の多くの組織は「人手不足」を課題として挙げていますが、
実際の問題は 「人にしかできない仕事」と「仕組みで再現できる仕事」が整理されていない ことにあります。
装舎は、AIを使って人を減らすのではなく、プロセスを可視化し、再現性のある“業務の仕組み”を設計することで、少人数でも止まらない組織をつくる ことを目的としています。
日本の企業・自治体では、慢性的な人材不足が続いています。
帝国データバンクの調査(2024年)では、約 65% の企業が「人手不足」を実感しており、特に中堅中小企業では 採用よりも業務の属人化 が深刻です。
現場では、
担当者が不在になると業務が止まる
新人が育つ前に退職してしまう
ルールが明文化されていない
といった「見えないリスク」が日常化しています。
属人化は、必ずしも悪意ではなく「現場の工夫」から生まれます。
しかしその工夫が形式化されずに積み重なると、“暗黙知”が組織の制約になる。
特に総務・経理・カスタマーサポートなど、ルーチン業務の多い領域では「誰がどう判断しているか」が共有されていないため、AIや自動化を導入しても成果につながりにくいのが現実です。
装舎の考え方は、「自動化=効率化」ではなく、仕組みの耐久性を高めること です。
業務プロセスを“人ではなく仕組み”で回すことで、担当者の変更・業務量の変動・外部委託など、どんな変化にも柔軟に対応できます。
AIを単体で導入するのではなく、AIが関われる業務構造そのものを設計 することが重要です。
装舎が行うAI×業務プロセス設計は、次の3つを柱としています。
1️⃣ 業務モデル化
現場での判断・承認・報告フローを可視化し、AIが参照できる形に整理。
2️⃣ AI連携による最適化
Power Apps、Dataverse、Azure AI Search などの標準技術を組み合わせ、属人化を防止。
3️⃣ 継続的検証と改善
運用後もデータを基に業務フローを再設計。AIを“現場で育てる”体制を整える。
これにより、人が減っても、品質を落とさず、スピードを維持できる組織が実現します。
たとえば、あるカスタマーサポート部門では、
担当者ごとに異なる対応履歴が課題でしたが、装舎のモデル化により
問い合わせ内容と過去対応をAIが自動で照合
最適な対応案をリアルタイム提示
管理者承認を自動化
これにより、問い合わせ対応時間が約30%短縮し、欠員時も対応品質が維持されました。
重要なのは“AIが仕事をする”のではなく、“AIがチームの再現性を支える”という発想です。
1️⃣ 現状整理: 属人化している業務を洗い出す
2️⃣ プロセス設計: AIが支援できる部分と人の判断が必要な部分を明確化
3️⃣ 小規模導入: 部署単位でパイロット導入し、成果を共有
「人が減っても止まらない組織」は、“AIが人を代替する”組織ではありません。
それは、人とAIがそれぞれの得意を活かして協働できるように設計された組織です。
装舎は、そのための「仕組み」と「文化」を同時にデザインし、持続的に動き続ける組織づくりを支援しています。