2024年以降、国内でも多くの企業・自治体が生成AIを導入しましたが、
導入後3か月以内に“実務活用が止まる”ケースが全体の6割を超える(※装舎リサーチ・2024年調査)という課題があります。
主な理由は以下の通りです。
目的が不明確:「便利そうだから導入した」状態
業務フローと不整合:現場での承認・報告・記録の流れにAIがフィットしていない
属人的な活用:特定の人だけが使い方を理解している
評価指標の欠如:成果を測定できず、改善が進まない
この結果、システムは残っても「使われないIT資産」として放置されることが少なくありません。
一方で、AI導入によって業務の再現性・スピードを向上させている組織には共通点があります。
それは、AIを前提にした業務プロセスの設計ができていることです。
具体的には:
業務の流れを**「承認 → 実行 → 記録 →判断」**の単位で分解
各ステップでAIの役割(判断補助・文書生成・データ統合など)を定義
データの流れをPower Apps・Dataverse・Azure AI Searchなどと連携して一元管理
現場の担当者がAIを“自分の仕事の延長線上”で扱えるようなインターフェイス設計
つまり、システムではなく業務そのものがAIに最適化されているのです。
装舎が行うのは、「AIを使った業務の再設計」です。
具体的には以下の3つのステップで支援を行います。
業務構造の可視化
現場ヒアリングやログ分析を通じて、実際の判断・報告・承認プロセスをモデル化。
AI組み込み設計
生成AIや検索AIを業務に自然に組み込み、情報の再利用・判断補助を可能に。
運用と継続改善
導入後も“現場で動くか”を重視し、業務データを用いてAIと人の協働精度を高める。
このアプローチによって、AIは単なる“ツール”ではなく、
組織の意思決定や運営を支える仕組みそのものへと進化します。
人材不足、属人化、情報の分断──これらの課題はほぼすべての組織が直面しています。
これらを解消するのは“人を増やすこと”ではなく、仕組みを変えることです。
AIを導入することは、単に業務を効率化するためではなく、
組織が自ら「どう動くか」を再定義する機会です。
この転換点において、装舎は「AIが動く組織の仕組みづくり」を専門的に設計し、現場に実装します。
AI導入で成果が出ないのは「技術の問題」ではなく「設計の問題」です。
システムを導入する前に、まず**“組織がどう動くか”をデザインすること**が必要です。
装舎はその“仕組み”を共につくるパートナーとして、
AIを「使われるもの」から「組織を支えるもの」へと変えていきます。