経理・総務業務の改善は、単なる効率化ではなく、組織全体の判断と行動スピードを上げる基盤整備です。
AIを導入しても、業務の流れが整理されていなければ“部分最適化”で終わります。
装舎は、AI×業務プロセス設計によって「情報が正確に流れる道筋」を整え、
属人化を防ぎ、意思決定を早め、組織の再現性を高める仕組みを実装します。
多くの企業では、経理や総務などの間接部門が「組織のインフラ」として機能しています。
しかし、その実態はメール・紙・Excelの併用による手作業依存が多く、
「どこで止まっているのか」「何が承認待ちなのか」が見えない状態が常態化しています。
これにより、月末処理や報告業務が遅れ、経営層の意思決定も遅れるという“静かな損失”が発生しています。
実際、IPA(情報処理推進機構)の調査でも、
バックオフィスの非効率による**業務停滞の原因の約60%が「手続き・承認の遅れ」**であると報告されています。
経理・総務に共通する課題は、次の3点に集約されます。
① 属人化による停滞
「Aさんしか分からない」「Bさんが休むと処理が止まる」構造。
これは暗黙知や経験ベースで業務が成り立っている証拠です。
② 二重入力・転記ミス
紙→Excel→会計ソフトのように、同じ情報を複数回入力する構造が非効率を生みます。
③ 承認・報告の遅延
複数の上長を経由する承認フローがメールで行われると、
「誰が止めているのか」がわからず、処理時間が不明確になります。
ここで重要なのは、単にAIや自動化ツールを導入することではありません。
現場の業務プロセス自体を整理・設計し直すことです。
AIは設計されたプロセスの中でこそ、正確に判断し、再現性をもたらします。
逆に、設計が不十分な状態では「AIが混乱する」「期待通り動かない」という結果を生みます。
装舎が重視しているのは、“AIが使いやすい業務構造”を整えることです。
装舎では、Power Apps・Power Automate・DataverseなどMicrosoft標準技術を活用し、
現場の手続き・承認・報告をデータベース化します。
これにより:
申請や承認の流れがリアルタイムで可視化
各処理の滞留ポイントを自動検出
一度入力したデータが他部署でも自動連携
といった**“見える業務”**が実現します。
たとえば、経費精算の入力・承認フローを見直すだけでも、
処理時間が平均40%短縮されるケースが実際に見られます(装舎導入事例)。
1つの部門がスムーズに回り始めると、
他部門からの問い合わせや依頼も迅速化し、結果として組織全体の情報流通速度が向上します。
この“波及効果”こそが、装舎のAI×プロセス設計の真価です。
経理・総務は、会社の「水回り」のような存在です。
普段は目立ちませんが、流れが滞ると全体に影響が及びます。
装舎は、AIを目的ではなく組織の再現性を高めるための設計要素として活用し、
現場から動かす改革を支援します。
経理・総務が変わることで、
組織のスピードも、判断も、働く人の安心感も変わります。