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Excel業務を超える次のステップ

──Power Appsで再現する“人が動く仕組み”

Excelで管理していた情報をアプリ化するだけでは、真の業務効率化は実現しません。
重要なのは、“人の判断”と“作業の流れ”を分離して、チーム全体で共有・再現できる仕組みをつくること

Microsoft Power Appsを活用することで、
現場の担当者が日常的に使うExcelデータやフローをそのまま生かしながら、
入力・承認・報告・分析までを一貫して動作する業務プロセスに変換できます。

装舎では、単なるアプリ開発ではなく、
**「AI×業務プロセス設計」**の視点から業務全体をモデル化し、
“人が動く仕組み”として再設計します。

1. なぜ、Excelでは限界がくるのか──「整理」ではなく「再現」が必要な時代

Excelは柔軟で誰でも扱える優れたツールですが、
業務が増え、関係者が増えるにつれ、
「最新版が分からない」「数式が壊れた」「担当が変わると使えない」といった問題が必ず起こります。

これらは単なる「整理不足」ではなく、
業務の“再現性”が担保されていないことが根本原因です。

つまり、Excelは“個人の作業”には強いが、
“組織の仕組み”にはならないのです。

2. Power Appsが可能にする“動く仕組み”──現場にフィットするアプリ設計

Microsoft Power Appsは、ExcelやSharePoint、Dataverseなど既存データと連携しながら、
ノーコードで業務アプリを構築できるプラットフォームです。

たとえば以下のような形で「動く仕組み」がつくれます:

  • ✅ Excelで作っていた申請フォームをアプリ化し、承認ルートを自動設定

  • ✅ 顧客対応記録をPower Automateと連携して、対応履歴を自動保存

  • ✅ 集計レポートをPower BIで可視化し、現場判断をスピードアップ

装舎ではこれを単なるアプリ開発としてではなく、
業務プロセスの可視化と再設計を同時に行う「プロセスデザイン」として扱います。

3. 属人化を防ぎ、チームで再現できる業務へ──プロセスの共有資産化

Power Appsによる業務再設計の本質は、担当者が変わっても同じ品質で遂行できる仕組みをつくることです。

従来は「○○さんしかできない」仕事が多く存在しました。
その原因は、手順や判断基準が個人の中に閉じていたからです。

プロセスをアプリの中に組み込むことで、

  • 誰が行っても同じフローで処理できる

  • チェックや承認が自動で行われる

  • ノウハウがシステム上に残り続ける

といった状態を実現します。

4. 実例:承認・報告・顧客対応業務がどう変わるのか

装舎が支援したある企業では、
営業日報・経費申請・案件進捗報告をExcelからPower Appsに移行。

結果として、

  • 報告遅延が約40%減少

  • 承認漏れがゼロに

  • 上長がリアルタイムで進捗を把握可能
    という成果が見られました。

また、入力データはDataverseに保存されるため、
AIによる分析や業務改善提案にも活用可能となり、
データ活用の基盤としても機能しています。

5. Excelをやめることが目的ではない──「判断」と「責任」を分離する設計思想

装舎の考える「Power Appsによる業務再設計」は、
Excelをやめることがゴールではありません。

むしろ、「判断(人の知見)」と「処理(システムの仕組み)」を明確に分けることを目的としています。
これにより、属人化せずに柔軟な意思決定を維持しつつ、
業務の安定性・再現性を高めることができます。

6. Power Appsでつくるのは、システムではなく“組織が動く仕組み”

Power Apps導入の本質は、アプリを増やすことではなく、
「組織の動きを再現できる構造」を設計することです。

装舎は、AI×業務プロセス設計の専門家として、
Power Platformの実装とあわせて、
現場で実際に「動く」仕組みの設計・運用を支援します。

それは、Excel業務を超える次のステップであり、
人が動く、組織が続くためのデザインです。

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