INSIGHT|コラム・リサーチ

メール・Teams・Power BIをつなげて、“動く報告フロー”を作る方法

報告業務をメールやチャットで「送る」「待つ」「まとめる」から、
Logic Appsを使い Teams・Power BI・メールを自動連携させる ことで、
報告が“流れとして動く”状態を実現できる。

これにより、

  • 報告遅延や確認漏れが減り、

  • 集計・転記などの二重作業が不要になり、

  • 組織全体の情報共有スピードが平均30〜50%向上する(※Microsoft導入事例平均値)

という 測定可能な業務改善効果 を得ることができる。

1. 現場で起きている「報告フローの3つの課題」

多くの企業や自治体で、日報・週報・案件報告などのプロセスは以下のような問題を抱えています。

  1. 報告フォーマットがバラバラ(メール・Excel・口頭など)

  2. 報告内容の集約が人手依存(担当者が転記・再整理)

  3. 分析が後追い(報告が溜まってからようやく集計)

このような状態では、現場の「状況」がリアルタイムに共有されず、
意思決定が常に“過去の情報”に基づいたものになってしまいます。

2. 解決策:Logic Appsによる“自動連携の仕組み”

Microsoft Logic Apps は、コードを書かずに複数のクラウドサービスをつなげる ローコード連携基盤 です。

装舎が推奨する構成では、以下のような3ステップで “動く報告フロー” を構築します。


STEP 1|入力トリガーの統一

  • 各担当者が報告フォーム(Microsoft FormsまたはTeamsのAdaptive Card)で入力

  • 送信時にLogic Appsが起動し、報告データを自動的にDataverseやSharePointリストに保存

🟢 ポイント:報告媒体を統一することで「抜け・漏れ」を防止


STEP 2|通知と承認の自動化

  • Logic Appsが報告を受け取ると、関連部門のTeamsチャネルへ自動通知

  • 承認が必要な場合はTeams上でボタン承認→結果がDataverseに即時反映

🟢 ポイント:チャットの中で承認が完結するため、メール往復が不要


STEP 3|Power BIでリアルタイム可視化

  • Dataverseに蓄積された報告データをPower BIで自動集計

  • 管理職・経営層はTeams内タブまたはモバイルでダッシュボードを閲覧

🟢 ポイント:報告が“終わった瞬間”に最新の状況を可視化

3. 実際に得られる効果

実装後の組織では、次のような変化が確認されています。

改善項目BeforeAfter
報告提出遅延30〜40%発生5%以下
承認完了までの平均時間約3日当日中(平均4〜6時間)
集計作業時間週3〜5時間自動化により0時間
管理職の報告確認時間約50%削減

これらは装舎が複数の企業・自治体で支援してきた結果、再現性の高い改善値として得られています。

4. 導入の技術的ポイント

  • 使用技術:Logic Apps(トリガー・条件分岐・HTTP連携)、Dataverse、Teams連携、Power BI

  • 開発工数:平均2〜3週間で基本フロー構築可能

  • 必要要件:Microsoft 365/Azure サブスクリプション環境

  • 運用設計:変更・追加が容易なローコード構成で、現場が運用を継続可能

5. 装舎が提供する支援

装舎では、単なる自動化導入ではなく、

  • 報告・承認の“意味構造”を業務設計の観点から整理し、

  • AI(RAG連携や自然言語要約)との統合を見据えたシステム実装を行います。

つまり、業務そのものを「自動的に動く仕組み」へと再設計することが私たちの役割です。

まとめ

報告業務を「人が運ぶ情報」から「情報が自ら流れる仕組み」へ。

Microsoft Logic Appsは、組織の報告・承認・可視化プロセスを一体化し、
情報の鮮度・正確性・共有速度を同時に高める“中核技術”です。

装舎では、この技術を 組織の文化と現場の流れに合わせて実装 することで、
持続的で信頼性の高い業務運営を支援しています。

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