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『売れる』ではなく『信頼される』ためのトレーサビリティ入門

― 品質・安全・持続可能性を「証明できる仕組み」へ ―

これからのトレーサビリティは、「問題が起きた時に追跡する仕組み」ではなく、「日常的に信頼を更新し続ける仕組み」へと進化しています。
消費者・取引先・監査機関が求めているのは“データによる整合性”と“プロセスの再現性”。
装舎が提供する AI×業務プロセス設計 は、現場の作業・判断・記録をそのままモデル化し、人が変わっても信頼が続く仕組みを構築します。
「売る力」よりも「信頼される力」が、持続可能な企業の競争力を決定づける時代です。

1. なぜ今、“売るための仕組み”から“信頼を構築する仕組み”へ変わるのか

近年、消費者の関心は“価格”や“広告”から、“背景の透明性”へと移りつつあります。
たとえば、食品では 原料産地・製造過程・輸送経路 の可視化が購入の決め手になり、
製造業では 部材調達・労働環境・カーボンフットプリント の開示が取引条件になるケースが増えています。
この流れは、ESG投資・SDGs達成指標・国際的な規制(EUのCSRDなど)とも連動しており、
“売るための情報”ではなく、“信頼を維持するための情報”が不可欠な経営資源となっています。

2. トレーサビリティは「証明」ではなく「関係性の技術」である

従来のトレーサビリティは「問題が起きた時に遡るための記録」でした。
しかし現代では、トレーサビリティそのものがブランドの価値を支える「信頼設計の技術」になっています。
たとえば、農業・製造・流通・行政など、多様な主体が関わる中で、
「誰が、どの情報を、どのように扱ったのか」が即座にわかることが、消費者と生産者の“関係性”を保証します。
これは単なる管理システムではなく、組織の信頼を可視化する社会的インフラです。

3. 事実ベースのデータ連携が組織の価値を底上げする

信頼を築く鍵は、「データの信頼性」と「プロセスの一貫性」にあります。
AIを活用した記録や判断支援は、人の感覚に依存していた不確実性を減らし、
日々の現場で発生する情報を自動的に紐づけ、検証可能な状態にします。
装舎の設計思想では、Power Apps・Dataverse・Azure AI Searchなどを活用し、
既存システムと連携しながら、人の判断の背景までを含めてトレース可能な仕組みを構築します。

これにより、

  • 品質管理や監査にかかる工数の削減

  • 顧客・監査対応時の迅速なエビデンス提示

  • 社内外での情報の信頼性向上

といった具体的な成果が得られます。

 

4. AI×業務プロセス設計による次世代トレーサビリティの仕組み

装舎が提供するAI×業務プロセス設計は、「既存業務にAIを足す」のではなく、
業務全体をAIと人が協働できる構造に設計し直すことを目的としています。

具体的には:

  • 承認・報告・判断など、属人的なプロセスをモデル化

  • データ入力の自動化とエビデンスの自動紐づけ

  • 現場での意思決定を支援するAIアシスタントの導入

この仕組みにより、組織全体が“正しく、速く、透明に”動けるようになります。

5. 導入の第一歩:現場に合わせてモデル化する「再現性のある運用」

AI導入の失敗の多くは、「現場に合っていない」ことに起因します。
装舎は、まず現場で行われている“当たり前の行動”を観察・モデル化し、
「どのような情報が、どのタイミングで、誰から生まれているか」を可視化します。

その上で、段階的にAIを組み込み、

  • 属人的判断を補完するAIサポート

  • 作業データの自動収集・記録化

  • 経営層へのリアルタイムな業務レポーティング
    を行います。

これにより、日々のオペレーションそのものが“信頼の記録”になります。

6. 信頼される組織とは、データが語る組織である

未来の市場では、「どれだけ良いものを作るか」だけではなく、
「どれだけ誠実に作っているか」が評価されます。

データが語る組織は、説明責任を果たし、外部との関係性を強化できます。
そして、その基盤を築くのがAI×業務プロセス設計によるトレーサビリティです。

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