多くの企業でAI導入がうまくいかない理由は、「どんなAIを使うか」ではなく、「それをどう業務の中に組み込むか」にあります。
Power Appsは、現場が自ら関わりながら業務を形づくれるツールであり、AIを“押しつけ”ではなく“支える存在”に変える力を持っています。
装舎はこのPower Platformを中核に、組織の判断・報告・承認の流れをAIと統合し、「現場が止まらない仕組み」を実現します。
AIを導入したものの「定着しない」「効果が測れない」と悩む企業は少なくありません。
実際、経済産業省の調査(※1)によると、AI・DX導入企業の約6割が運用定着に課題を抱えていると回答しています。
原因は明確で、現場が日常的に行う承認・報告・判断の流れがツール設計と連動していないためです。
つまり、業務プロセスをAIに合わせるのではなく、AIをプロセスに組み込む設計が必要なのです。
① 現場主導でアプリを作れる「ローコード開発」
Power Appsはプログラミング知識がなくても、現場の担当者が自分たちでアプリを作れるのが最大の強みです。
たとえば、日報や報告書、承認フローを現場が自分たちの実務に合わせて簡単に修正できます。
これにより、AIによる自動化が“外部の仕組み”ではなく、“現場の言葉で動く仕組み”になります。
② データを横断的に活用できる「Dataverse連携」
Dataverseを使うことで、部門を超えてデータを一元管理できます。
販売・在庫・顧客情報・報告履歴などが連動し、AIによる分析や提案がリアルタイムに組織全体を横断します。
これは、AIを単なる自動化ツールではなく、**組織知を拡張する“情報のハブ”**として機能させるための重要な要素です。
③ AIを組み込んだ意思決定補助による「自律的オペレーション」
Power AppsとAzure AIを統合することで、入力された情報から次のアクションを提案する意思決定支援が可能になります。
たとえば、カスタマー対応でのFAQ回答、経理での承認可否提案など、AIが“人の判断を後押し”します。
これにより、担当者の経験差によるばらつきが減り、再現性とスピードが両立します。
AIが業務を代替するのではなく、人の判断を支えるには、
業務プロセスそのものが「見える化」され、意思決定の流れが明確になっていることが重要です。
装舎は、導入企業の業務フローを可視化し、
どの部分をAIに任せ、どこを人が担うべきかをモデル化します。
結果として、AIが「正確に・安全に」動作するだけでなく、
現場が自信を持ってAIに判断を委ねられる状態を作り出します。
Power Appsを核としたAI×業務プロセス設計は、
単なるツール導入ではなく、“再現性のある組織運営”を可能にする仕組みづくりです。
これにより、属人的な判断や経験依存を減らし、
誰が担当しても同じ品質で結果を出せる組織運営へと進化します。
装舎は、この「現場の知恵」と「AIの補完」を両立するために、
Microsoft Power PlatformとAzure AIの組み合わせを最適化し、
“AIを味方につけた組織づくり”を支援しています。