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「AIを導入しても人が減らない」

──その理由は“設計”にある

小規模組織がAIを使いこなす鍵は、“人を置き換える”ではなく“人を支える自動化設計”にある。
属人的な判断や対応の手間を「ルール化・モデル化」することで、AIが組織の記憶として機能し、
限られたリソースでも高い再現性とスピードを実現できる。

1. 小規模組織が直面する3つの課題

装舎が支援する現場では、多くの中小企業・団体・自治体に共通する課題があります。

  • ① 属人化した業務構造
     担当者しか分からない処理方法、判断基準、対応フローが暗黙知として残る。

  • ② 同時並行業務の増加
     1人が複数業務を抱え、情報の整理や判断の精度が低下する。

  • ③ システム導入の“壁”
     高価・専門的なシステムは使いこなせず、結局エクセルや紙運用に戻ってしまう。

これらの課題は「人の数」ではなく、「設計の欠如」によって生まれています。

2. 自動化を支える“業務プロセス設計”とは

AIが効果を発揮するには、業務の流れ・判断基準・成果の定義が明確になっている必要があります。
装舎が行うのは「AI導入」ではなく「AIが動ける土台づくり」です。

たとえばカスタマーサポートを例にすると:

  • 問い合わせ→分類→対応→報告という流れを明文化

  • AIが回答できる領域と、人が判断すべき領域を仕分け

  • その判断の基準をRAG(Retrieval Augmented Generation)で学習可能な形に整理

こうして人の知識や判断を“設計化”してAIが引き継げる形にすることで、属人化を解消しながら品質を維持できます。

3. 小規模組織がAI活用で得られる具体的効果

効果内容実際の事例
再現性のある判断AIが基準を学び、対応品質が均一化受付・報告対応のエラー率が減少(平均30〜40%削減)
情報検索の高速化RAGを活用した文書・記録の即時参照過去案件の照合時間を90%以上短縮
人材育成の効率化プロセスの可視化により、教育コストが減少OJT時間を半減し、習熟度の個人差を解消
意思決定の迅速化各担当の判断プロセスを共有化承認・報告のリードタイムが平均40%短縮
事業継続性の強化退職・異動の影響を受けない仕組み化担当者変更後も運用停止ゼロを実現

4. 装舎が行う「人を活かす自動化設計」のプロセス

  1. 業務の棚卸しとモデル化
     現場ヒアリングを通じて、判断・対応・承認の流れを整理。

  2. AIが支援できる範囲の設計
     AIの支援領域と人の判断領域を明確化。

  3. データ連携・アプリケーション統合
     Power AppsやAzure AI Searchを活用し、既存環境に負担なく導入。

  4. パイロット導入と最適化
     実際の業務現場で検証し、改善を重ねる。

  5. 運用定着とトレーニング
     AIと人の協働を“日常業務の中で”定着させる支援。

5. 組織に残る「人の価値」とは

AI導入後も、判断・創造・関係構築といった人にしかできない領域は残ります。
装舎が目指すのは、AIが“現場の仲間”として動く組織。
それにより、人はより付加価値の高い仕事に集中でき、組織全体の知的生産性が上がります。

6.まとめ

AI導入の目的は「人を減らす」ことではなく、「人の力を最大化する」こと。
そのためには、AIが機能する業務プロセスの設計=自動化の設計が不可欠です。

装舎は、小規模でも確かな成果を出せる“人に寄り添う自動化”を設計します。
一歩先の業務改革を、あなたの現場から始めてみませんか?

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