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“つくる”を超えて“伝える”へ

― 物語をデザインする地域ブランド戦略

地域ブランドの成長は、「良いものを作る」だけでは成立しません。
生産・品質管理・顧客接点といった業務のプロセスを、AIを活用して“語れる構造”に変えること。
これが、現代のブランド戦略において最も重要な競争力です。

装舎が提供するAI×業務プロセス設計は、
単なる自動化や効率化のための仕組みではなく、
**「地域の物語を、正確に・誠実に・美しく伝えるための仕組み」**です。

1. 「いいものを作っているのに、伝わらない」問題

多くの地域ブランドでは、品質へのこだわりや伝統的な技術が十分に評価されていません。
たとえば、農産物の高品質な加工を行っていても、流通や情報発信の過程で「何が違うのか」が消費者に届かない。
これは単なる広報の問題ではなく、組織内部の情報構造に原因があります。

→ 「誰が」「どう」「どんな基準で」作ったのかが、業務データとして紐づいていない。
→ つまり、“物語の証明書”が存在していないのです。

2. データが語る ― 消費者は「誰が」「どう作っているか」を重視している

博報堂生活総研の調査(2024年)では、
消費者の約72%が「企業や生産者の考え方に共感できるか」を購買判断の基準にしていると回答。
また、農林水産省の「食と地域のブランド戦略調査」でも、
“生産のストーリー”を知ることで購買意欲が平均1.6倍向上するというデータが示されています。

つまり現代のブランドは、**「作る力」+「語る仕組み」**で成立します。
ここにAI×業務プロセス設計の意義があります。

3. ストーリーデザインの基盤となる“業務プロセスの見える化”

装舎が実装支援するAI×プロセス設計では、
以下のように“ストーリーを再現可能にする”構造を作ります。

  • Power Apps / Dataverse を用いた現場データの統合管理

  • Azure AI Search / RAG構造 による、過去の判断・記録の検索性向上

  • 自動化フロー(Logic Apps) による承認・報告のトレーサビリティ確保

これにより、「なぜこの製品がこの品質を持つのか」「誰の手によって成り立っているのか」が、
業務の中から自然に“語られる”仕組みになります。

4. 生産現場からブランド体験へ ― 技術的に可能な三つの実装アプローチ

  1. データ連携による透明性の可視化
     → 仕入・製造・販売の情報を自動で紐づけ、消費者がQRコードから追跡できる。

  2. ナレッジ蓄積による職人技術の継承
     → 現場の判断基準や工程ノウハウを、AI検索で次世代が参照できる。

  3. ブランド体験への統合
     → 公式サイトやECに“製造物語”を動的に表示。
      たとえば「今週の製造担当」や「使用した素材情報」を自動で生成。

これらはすべて、装舎の業務プロセス×AI設計を土台にしています。

5. “伝える”ことは“信頼を構築すること”

地域ブランドの本質は、“文化と品質の共進化”にあります。
AIは単なる効率化のツールではなく、透明性と信頼性を支える社会的基盤になりつつあります。

装舎は、この基盤を通じて
「品質の証明が、物語として伝わる社会」をつくることを目指しています。
それはつまり、地域が誇る技術と心を未来に継ぐことなのです。

最後に

あなたの地域や組織には、まだ語られていない“物語”が眠っていませんか?
装舎は、AIとプロセス設計を通して、
その物語を見える形にし、伝わる形にするお手伝いをしています。

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